おくらのリハビリ日記

アタマとからだのリハビリテーション

糖尿病

2024年11月01日 木曜日【ストーリー】

10月29日早朝の脳出血により救急搬送され即日入院した私は、2日目に言葉の発声練習を始め、3日目に一般病棟へ移動した。これからは復帰に向けてリハビリになるという。。。

病室にやってきた脳神経外科の医師が、「調子はどうですか?」とやってきた。 今後の治療方針だが、血圧と血糖値を薬で下げるらしい。
「あのね、あなた発症時の血糖値は、ヘモグロビンA1Cが10以上、フツーの血糖値で300とか400あったんじゃないかと思いますよ!」
健康診断で血糖値100とか120ならいつも目にしていたが、健康診断を受けていないこの数年でそんなに上がっていたのか!?と驚愕。そりゃ糖尿病にもなるわな、と。
ということで、飲み薬を内科と調整してますから、それを飲んでくださいという話で、その日の巡回問診?は終わった。
糖尿病→高血圧→脳卒中。まさに絵に描いたような定番コースだな、自嘲。
ところで、病院に入院したことが50年近くなかった自分にとって、病院内の業務、コミュニケーションのシステムはなかなか驚嘆ものだった。 なにしろ、単なる健康状態の記録だけでなく、医師、看護師と会話した中身も全部分かってシェアされているようなのだ。初日にSCUの看護師に、仕事は何ですかと聞かれて答えただけなのに、一般病棟でもすでに「IT企業のシャチョーさん」だとみんな知っていて、いや知ってる前提で話しかけてくる。すげーな、病院システムはプライバシーのカタマリじゃないか
一般病棟では、病室内の通話は禁止だが、ネットのほうは公然と繋ぐことができるようになった。これであれやこれや、調べられるようになるな。
その日の夜、突然の見舞い客がやって来た。むかし、サラリーマン時代のお客さんであり今でも繋がっているKさんだ。
彼は以前に脳梗塞を起こしており、その時の経験=顔面麻痺から食事をこぼした事=を事前に聞いていたので、10月29日に自分を襲った異常事態に対して「まさか」の認識と119番通報を判断することができたのだった。生きてて良かった、と言いながら
「まさか、あの話が役に立ったとはねえ・・・」
見舞いにどうぞ、と出してくれたのは、スマホにもPCにも繋がるイヤホンだった。ヨメさんが入院した時、何か必要なものある?と聞かれて即答されたのがこれ、イヤホンだったと。これは役に立ちますね、と有り難く頂戴した。

(続く)


糖尿病と脳卒中

2024年10月に脳卒中脳出血)=右脳の被殻出血=を発症してから37日が経過。この1ヶ月の出来事を思い出しながら、左手のリハビリも兼ねてノートPCのキーボードを叩いています。
脳出血は高血圧によって引き起こされたと、当然の因果関係が想像つくわけですが、その高血圧も、長年の高い血糖=糖尿病から引き起こされた、というのがシロウト目にも明らかになってます。
一ノ瀬脳神経外科病院のWebサイトによれば、

糖尿病の症状は血糖値 300mg/dLくらいまでは無症状です。血糖値 400mg/dLを超えてくると、口渇、多飲、多尿、急激な体重減少などの症状がでてきます。

とのこと。 そしてまた別の記事によれば、

糖尿病が原因でおこる脳の病気として主なものは脳梗塞です。糖尿病になると脳卒中になる危険性が男性で3倍、女性で2倍になります。

とのこと。
(江草 玄士(中国労災病院 代謝内分泌科)講演『糖尿病と脳卒中の危ない関係』)

自分の場合は脳梗塞ではなく脳出血ですが、いずれにせよ脳卒中。起こるべくして起きた、それが糖尿病からの高血圧からの脳卒中だったわけですね。
後悔先に立たず(再)

血糖値とヘモグロビンA1C

ストーリー中に出てくる「ヘモグロビンA1C」(hbA1C)私は今回、医師に聞くまで言葉も意味も知りませんでした。
いつもの国立循環器病研究センターの解説を見てみます。

ヘモグロビンは赤血球内のタンパク質の一種で、全身の細胞に酸素を送る働きをしています。血液中のブドウ糖がヘモグロビンとくっつくと糖化ヘモグロビンになります
HbA1cは糖化ヘモグロビンがどのくらいの割合で存在しているかをパーセント(%)で表したものです
HbA1cは過去1~2ヶ月前の血糖値を反映しますので、当日の食事や運動など短期間の血糖値の影響を受けません。

なるほど。。。血糖値が高く、糖化ヘモグロビンが増えると、平均的な割合としてのHbA1Cは増える、ということらしいすね。
この値、6.5%以上なら糖尿病型、6.0%以上で要検査ということですが、10%以上ってどんだけ血糖値高かったのだ・・・

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