今週のお題「最近やっと〇〇しました」
【プロローグ】
10年ほど前ワタクシは香港に住んでいたんですが、あるとき急に右下の奥歯がひどく痛むようになり歯医者に。
そうです香港の歯医者。普段はたまに帰国したとき日本で歯科に通ってたんですがね=海外在住につき、もちろん保険適用外の10割負担
それが、今回はヤバい、痛い、帰国できない、行くしかない、近所の歯医者教えて~・・・が、訪れたホンコンの歯科医院はとんだヤブ医者歯医者で、軽く歯をチェックして消毒・・?
「あぁ虫歯があるけど、ちょっと手直ししといたで」あぁ、ありがと。
つか、は?・・・歯ほんとに大丈夫か
翌日、右の奥歯はますます痛くなり、いよいよヤバい。
仕事中もネットで検索、それも在留日本人向けのサイトで、日本語か英語OKかつ遅くまで開いてる歯科医院を探して、業務終了後に大急ぎ直行。
香港大学卒業の証明書を掲げた(それって東大出みたいな、だろ、しかし出す必要ある?笑)割と若年の歯科医が出てきて、まず歯のレントゲン。
そうだよ。まずはそこからだよな。レントゲン写真を見せながら
「多分ここなんだけど、親知らずだね。すぐ抜かないといけない」
英語で「親知らず」、わかりますか?「親を知らない歯」?なんて直訳しても通じないよ・・・"wisdom teeth"ですよ「知恵の歯」は? そうですアチラでは「知恵がついてきた頃に生えてくる歯」という由来だそうですぜ。私もググって調べましたケド。海外で、医療系の外国語使う必要がある時は、まじ大変ですよね(笑)
実は日本を出る前に歯医者で言われたこと、
「ここの、下の親知らずはちょっと、奥歯に当たってるので気を付ける必要がありますね。この当たってるところが虫歯になる可能性があるので」
斜めに突き出して奥歯に刺さるように当たってた左右の下側の親知らず
さらにさかのぼる事20年前、母の遠縁で、中学高校時代の行きつけ歯科医院長センセにも言われた
「左右の親知らずだけど将来、海外に行ったりする前に抜いてしまったほうが良いと思うよ、急に問題を起こしたりするからね親知らずは」と。
そう来たかセンセ、僕がこうなるのを予知して・・そんなこと言ってらんない、この痛みなんとかして。
ホンコン人の歯科医、
「抜きますよ」と、いきなり抜きにかかった。
痛い、いた~い!!麻酔無しかよ、それムリだっての!!!
大暴れするオレ。なんなら歯科医の指を食いちぎりそうな勢いで・・・暴れる
さすがにヤバいと思ったのか、「麻酔しないとダメか。」と言って麻酔を打つ。まずはそれが先だろって!
壮絶な親知らず抜歯・・・のあと、ホンコン人は引き続き言い放つ。
「隣の奥歯もひどい虫歯で状態が悪い、治せないからこれも抜くしかない」
こうしてその日、親知らずと合わせて2本、一度に喪失したのでした。もともと子供の頃に多分虫歯で1本抜かれてたので右の奥がスカスカに。費用はその当時数万円でしたが香港の会社が保険に入ってくれていたので後日、8割が返ってきたのでした(自己負担2割だが払い戻し方式でまずは全額払う必要がある)
抜かれた2本の歯、どちらも「持って帰って」と渡されたけど、そんなん貰ってどうすんのさ、速攻捨てたわ。
長ぇな前日譚が(笑)
【本編】
あれからはや10年。
悪夢のような体験からもまず学習しないのが健康に気を使わないアホなオッサンの性で。
私は肥満&高血糖&高血圧を放置した挙げ句、昨年脳卒中を引き起こし、生還・リハビリしてから糖尿病&高血圧治療を続けておりますが、目や歯も同様に課題(問題?)を抱え、身体中が「メンテナンス中」です。ようやくリハビリ病院を退院して落ち着き始めてから気になって行った眼科や歯科。
眼科のほうは「糖尿病性網膜症」の経過観察・・・
歯科医からは、とにかく口腔内環境が悪いと(実際、口腔内の写真を見せられ、数年前と比較してこんなひどいのかと絶句)歯磨きからやり直し。。
そして「左の親知らずも処置したほうが。このままだと奥歯が左右ともダメになるかも」もはや待ったなし、拒否権無しって感じで。
ついに月曜日(2025年7月7日)七夕に「お別れ」抜歯の日を迎えたのでした。
いちお事前に、「ホンコンではむかしこんな目に遭って・・・トラウマ級の記憶が」と。
「え、麻酔なし?そりゃ大変でしたね。ここではそんなことないから安心して」 だよね~また大暴れしちゃうよ。
このセンセも若いころから知っていて、むかしは私の親知らずを見て「これを抜くのは難しい、紹介状書いてよそに頼むかも」と言ってたのが腕前を上げたのか、私のほとんど歯茎に埋まって寝てるような親知らずも抜歯できるようになってる。
ただチョットこのヒト、時々入る解説やアシスタントとする会話がね・・・
「いまアタマを出してます」
「もう根元が見えてきてます・・・あとちょっとです」
「いま骨が見えてます」
「この穴は大きいな見たことないくらい」なにそれ気になるじゃんか
「出血がちょっと・・止まんねーな。。。あの追加料金かかりますけど%#&*用の(不明)コラーゲン入れていいですか」この状態で拒否できるかよ!
「削っていきますね」は?どこのなにを??
「あと縫い合わせたら終わりですよ~」あとから思うに止血のために出血部位まわりの肉?を縫ったんですかね。
・・・
ふう~
ホンコンの時は抜歯したら、後処理もへったくれもなくその日に終わり、だったのが、ここニッポンでは止血処理して縫い合わせて、2日後また消毒して1週間後には「抜糸」してくれる、思わず
「丁寧に有難うゴザイマシタ」
とはいえ、抜かれたあとが痛かったのは、かつての右側の抜歯と変わらなかったすね。
痛み止めと殺菌用の抗生物質飲んで、翌日(きょう)はずいぶん落ち着きましたケド。
【エピローグ】
ようやく左右の下側の親知らずが旅立ち(上のほうの親知らずは完全に埋もれていてリスクもないとの事)少しずつ口腔内は「正常化」に向かっております。
あとは歯をキレイにしつつ、右の奥歯のほうで今年最後の大工事「インプラント」をする予定なんで
この記録が自分にとって役立つことは、直接的にはないんですが、もし親知らずがまだ残っているヒトがこの記事を読んでいるとしたら、ひとつ言えることは、
いまのうちに、たぶん早く抜いといたほうが、いいと思いますよ、親知らずは!